ペースメーカーと完全房室ブロック ② 手術編

今日は手術の日。午後から手術だが、

朝から騒がしい。看護婦により、上半身

の毛を剃られ、血液検査、血圧、点滴等

が続き、執刀医の先生から「本日は予定

通りに手術をします。麻酔は全身麻酔

はなく、部分麻酔で行います。」との

こと。

 

え! 心臓にペースメーカーを入れるのに

部分麻酔? 正直怖い・・・

 

手術の時間になり、手術開始。

 

執刀医より、

 

「それでは今から麻酔しますので少し

チクットしますよ!」って言って

おきながら、すごく痛い!と思った時

から すでに手術が始まった。

 

手術中 一回目の 心肺停止、心臓マッサ

ージが始まった。看護婦より「大丈夫

ですか? 緊張しないでくださいね。

直ぐに手術は終わりますよ」

との声を聞きながらも一瞬意識を失った

らしいが、声は聞こえるし、心臓マッサ

ージも聞こえている。

 

え! もしかして、今 死んでいるの?  

 

「大丈夫ですか? 返事してみてくだ

さい!」との声がした。

 

「はい、大丈夫です、聞こえていま

すよ!」と返事ができた。

 

まだ生きている。

 

そうしている内に 2回目の心肺停止。

1回目と同じ対応が続いたが、さすが

に心肺停止が2回発生したことから

周りが騒がしくなってきたのを感じた。

※心肺停止が3度目なので少し慣れて

 きた。異常ですね。

 

「安全のために、もう一つのペース

メーカーを取り付けるので 今から麻酔

をします。安心してください。」

 

と言われた瞬間に急にズボンを下に

ずらされ、右足の付け根のところに

注射。

 

??? 右足の付け根からペースメー

カー? 心臓から少し遠くない???

と思いながらも手術が進んだ。

 

「今からこのペースメーカーを付け

ますと見せられ、このペースメーカー

MRIも対応しているペースメーカー

で最新式ですよ! 」

 

って言われても MRIも知らないし、

最新式と言われても実感がわかないが

まあ、古いよりは最新式であれば良い

のか?と思いつつ 手術は進んだ。

 

途中何をされたかわからないが、背骨

の神経を針で刺されているように痛く。

 

「すごく 今 痛いんですけど!」 と

思わず 叫んだ。

( 心の中では 部分麻酔しているのに

何で痛いのか? と少し疑問に思って

いた。)

 

そうこうしている内に 「手術は

成功です!」との声が。

 

手術時間 約1時間半~2時間程度。

無事に手術は終わった。

ペースメーカーと完全房室ブロック ① 発症~入院編

「ペースメーカー」

 

一度は聞いたことがある言葉かも

しれないが、一体ペースメーカー

ってなに?

 

「完全房室ブロック」

 

なんだろうか???

 

突然のことだが、初めて意識を

失って倒れた。どれくらい倒れて

いたのかわからないが、たまたま

倒れた場所が空港である。空港

ではなく、道や道路で意識を失っ

ていたらと思うと今でもぞっと

する。

 

空港内の医師が駆けつけてきて、

簡易検査。

 

医師から「あなたは今 飛行機に

乗れる状況ではありません、

今すぐ救急車で病院へ連れていき

ます、その前に空港内の医務室で

心電図を確認します。」

 

???  一体 なんの病気? 死ぬの?

 

確かに倒れる前の状況を振り返って

みると、記憶があるのは 足のつま先

から一気に血が頭まで波のように上

がってきた瞬間に意識が失ったよう

に思える。

 

イメージとしてわかりにくいと思うが、

エレベータで上の階から下に降りて

エレベータが止まった時に「ふわっ」

てなるような感覚。

 

医師から「あなたの脈拍は今30位しか

なく、非常に危ない」

 

脈拍30? 非常に危ない??

 

そんなことを考えているうちにタンカーで

運ばれ、医務室で心電図をとり、救急車に

乗って病院へ。

 

病院について、医師から言われたひと言。

 

「あなたはペースメーカーをつけなければ

ならないので今から手術しますか」

 

ちょ、ちょっとまって!

 

 ぺ、ペースメーカーって、なに?

 

手術って一体どうなっているの?

 

追い打ちのように医師は、

 

「あなたは今薬で心臓が動いてい

ますが、薬が切れると心臓は止ま

ります」

 

薬で心臓が動いている???

 

ほんとうに訳がわからず、即答も

できず、取り敢えず少し考えさせ

てもらうことにした。

 

そうしているうちに 点滴で薬を

入れていたが薬が切れた時に起

きた症状は空港で倒れたように

足の先から血の波が襲ってくる

ような症状が。。。

 

これはやばい!

看護婦さん!

すぐに点滴追加して!

心臓が止まって死んでしまう!

 

って大げさかもしれないが、

本当に心臓が止まりそうだっ

たため叫んだ。

 

「ペースメーカー手術」の意味が

時間が経つにつれ、わかってきた。

 

医師に「ペースメーカー手術を

することを告げ」 その日から

入院が決まった。

 

続きは②にて記載します。